以下、日本人がアメリカ人と結婚した場合のあり得るパターンです。
①アメリカでも日本でも新しい姓を名乗る
②アメリカでは新しい姓を名乗り、日本では旧姓を名乗る
③アメリカでも日本でも旧姓を名乗る
①および②で「新しい姓」としたのは、必ずしも旦那さんの姓をそのまま名乗るという方法以外に、旧姓を以下のように組み込むことが可能だからです。
a. 旧姓をミドルネーム化する
→名前+旧姓+旦那の姓
b. 旦那さんの姓と旧姓をハイフンでつなぎ、新たに一つの姓として名乗る
→名前+旦那の姓―旧姓
この「名前」に対する感覚ですが、日本では戸籍に登録したものが絶対的で確固たるものとして扱われるのに対して、アメリカではその辺りの考え方がよりルーズ/フレキシブルであるように感じます。自分がある環境下でどうやって呼ばれたいかを自分で定義してしまい、それを押し通すことができる・・といった感覚でしょうか。例えば、ニックネームが日本のそれよりも頻繁に使われ、また成人し社会人になっても一定の地位を獲得しています。エリザベスがベスだったり、ウィリアムがビルだったりと、名前を略して呼ぶことも多々あり、公式の書類や履歴書でもそのような略称で通してしまいます。
さて、私の現在の状況は、前述でいうと②のaのパターンです。
結婚した当初は特に何も考えずに名前+旦那の姓で様々な書類に記入していましたが、日本では旧姓を変えていないこと、結婚する前にアメリカで暮らしていた時の記録(銀行口座やソーシャルセキュリティナンバー)と簡単に紐付け出来るほうが便利だし、慣れ親しんだ旧姓を手放さずに済むということで、いつからか旧姓をミドルネームとして加えるようになりました。
アメリカではソーシャルセキュリティカードが戸籍代わりのようなものなので、そこに記載されている名前が一応の公式名として見なされるようなので、ミドルネームに旧姓を加えて登録しておきました。
なお、日本では旧姓を変えない場合、旦那さんと別姓だと日本では何かと不便なことがあるとのことで、パスポートに旦那さんの姓も追記してもらうことができます。アメリカにいながらでも、氏名の変更が確認できる書類を持っていけば、日本大使館や管轄の領事館で手続きしてもらえます。
※以上は2012年2月14日現在の情報であり、あくまで私個人の経験から述べているものです。氏名に関する諸手続きをされる際には、必ず関係当局のwebsiteを見るなり問い合わせるなりして、常に最新の情報を入手されることをお勧めします。