2月2日は、アメリカで恒例の「グラウンド・ホッグ デー」でした。
グラウンド・ホッグという動物が、土の中から出てきて春の到来を占う行事とのことですが、
そもそも、この聞きなれないグラウンド・ホッグとはどんな生き物なのでしょう?
ネズミ目リス科ジリス亜科マーモット族のウッドチャック種で、日本には生息していないそう。
写真は、現存するグラウンド・ホックの中で恐らく最も有名な、ペンシルヴァニア州のパンクサトーニーに住む「フィル」。遅くとも1887年から生息しており、推定125歳+α!?(と、地元のパンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブは主張している。何でも、グラウンド・ホッグに伝わる秘薬が長寿の秘密だとか。科学的知見からは「??」の主張だそうですが、でも何だか楽しくていいですね。)
さて、グラウンド・ホッグはどうやって春の到来を占うのか?
冬眠から目を覚ましたグラウンド・ホッグが、外に出て自分の影を見て驚けば、冬はまだあと6週間は続く。もし自分の影を見ずに外に出ていけば、春はもう間近だとのこと。
これは、古代ヨーロッパの言い伝えで、冬眠中の動物が穴の外に這い出た時に自分の影を見て驚き、冬眠から覚めるには早いとして、また穴の中に戻ってしまうとされていたからだとか。
2012年の「フィル」による占いによると、「あと6週間は冬が続く」のだそう。
・・・・がっかり。
そもそも、「あと6週間は冬が続く」か「春はもうすぐやってくる」のニ択しかないなんて、結構極端な選択です。今から6週間経過したら、虫が土からはい出してくる啓蟄(けいちつ)も終わって、春分直前。その頃には春が来てもらっていないと・・・色々と困ります。
ちなみに、このグラウンド・ホッグデーの占いは全米各地(動物園等)でも行われており、「フィル」のライバルとされるニューヨーク州スタテン島の「チャック」は、今回「フィル」とは正反対の占い結果「春はもうすぐそこまで」を出したそう。占いグラウンド・ホッグとしての評判と伝統は「フィル」が上手ですが、個人的な希望としては「チャック」を支持したいところです。
日本では、2月3日が節分で、翌日4日からは立春。暦の上では春とされています。
冬を彩る楽しい行事ごとも終わり、そろそろ春が来てほしいと待ち焦がれる気持ちは、どこでも同じなのでしょうね。
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