2012/01/07

ロードアイランド&プロビデンスってどんなところ?

今回は、私が現在住んでいるロードアイランド州(Rhode Island)および州都のプロビデンス(Providence)について紹介したいと思います。

ロードアイランド州は、東海岸に位置し、北東をマサチューセッツ州、西はコネチカット州と接しています。(南側は大西洋に面していることから、"Ocean State"の愛称で呼ばれています)
以下の地図で赤く示されているのが、ロードアイランド州です。


・・・はい、ものすごく小さいです。
実はロードアイランド州は全米最小の州であり、滋賀県と同じサイズだそう。
ただ、州の名前は全米で最も長いとのこと。(ちなみに省略形は"RI"です。)

ボストン総領事館によると、ロードアイランド州全体で邦人は658人(2010年)。
この統計を初めてみた時の私の率直な感想は、「え、そんなにいるんだ!?一体どこに?」笑
普段暮らしていても他の日本の方とばったり出会うということはなく、探してようやく見つかるという感じです。

さて、現在私が住んでいる州都のプロビデンスは、人口17万人。
近隣の大都市ニューヨーク(車で3時間弱)やボストン(車で1時間弱)と比較すると、こじんまりしています。

プロビデンスには、アイビーリーグのブラウン大学や、美術・デザイン関係で定評のあるロードアイランド・デザインスクール、そしてシェフ養成コースが有名なジョンソン・ウェールズ大学、ビジネス分野で最も古いカレッジであるブライアット・カレッジなどがあり、アメリカ東海岸の学生街に特有のリベラルな雰囲気があります。

特にロードアイランド・デザインスクール(通称RISD)の影響からか、街の中にはアートギャラリーやライブハウス、劇場などが大小問わず点在しており、住民が普段着で気軽にアートを楽しむといったカルチャーがあります。

Providence Visitor Center( RI Convention Center内)で見つけたポストカード
実際より数割増し美化されていますが、大体このような雰囲気です
数十年前までこの街はイタリアマフィアの巣窟であり、ひと昔前は非常に治安が悪いことで有名だったプロビデンス。今でも、市のある地域のレストランとクリーニング屋さんはマフィアOBによって経営されているなど、名残を感じます。現在、プロビデンスはそういった過去の汚名を返上すべく、Creative CityまたはThe Renaissance Cityというコンセプトを積極的に打ち出して、若いアーティストを支援するなどして、イメージアップを図っているようです。

プロビデンス以外に特筆すべきは、ニューポートという港町。アメリカの南北戦争~19世紀末にかけての「金ぴか時代(Gilded Age)」に財を築いた富豪たちの別荘地として栄え、ヨーロッパ風の建築を模した「マンション」と呼ばれる館が立ち並んでいます。ウォータースポーツのメッカとなっており、また新鮮なシーフードを堪能できるレストランもあることから、現在は観光&避暑地として賑わっています。江戸時代、日本に開国を迫った黒船艦隊のペリーの出身地であり、その縁から静岡の下田市と姉妹都市となっています。毎夏、「Kurofune Festival」というのが行われるそうです。

日本ではあまり知られていないロードアイランド、そしてプロビデンスについて、今後、地元発ならではの情報をアップしていきたいと思います。

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