2012/01/23

アメリカに上陸したJAPAN~HARAJUKU

在留邦人が700人にも満たないロードアイランド州では、たまに見かける"SUSHI・HIBACHI"レストラン以外に、日常生活で日本や日本文化の存在を感じることはなかなかありません。

しかし、日常生活の予期せぬ場面で、日本発祥でアメリカの消費者に支持されているもの・ことに出会うことがあります。

そのような「アメリカに上陸したJAPAN」の一例をご紹介します。
キーワードは【HARAJUKU】です!!



写真は、近所のディスカウント百貨店ターゲット(TARGET※)で発見した、ポップな色合わせとアニメに出てきそうなキャラクターの柄が目を引く、子ども服ブランド・・その名もHARAJUKU MINIです。



HARAJUKU MINIは、日本、とりわけ原宿びいきで知られている歌手兼デザイナーのグウェン・ステファ二ーとのコラボレーションにより、昨年11月よりターゲットで展開されている超カワイイ("Super KAWAII"  byターゲット公式Website)子ども服ラインであるとのことです。

グウェン・ステファ二ーは、既に若い女性を対象としたファッションブランドHARAJUKU LOVERSが大成功を収めています。彼女のブランドはファッションのみならずコスメにも進出しており、以前ふらりと立ち寄ったコスメショップで"HARAJUKU"(時には漢字で"原宿")と書かれたやけにポップなフレグランスやマニキュアを発見した時の衝撃は、今でも忘れられません。

↓HARAJUKU LOVERS のフレグランスの広告。グウェン本人ではありません。


今回ご紹介した"HARAJUKU"を名乗る2つのブランドの成功は、日本発のファッションが認められたことの証明であり素直に嬉しく思う反面、アイデアやスタイルは日本発だけど結局アメリカのデザイナーを起用して商品を作っているのでは日本経済に直接還元されていないし、みすみす商機を逃しているのではと思ってしまいます。

近年、経済産業省では、日本のクリエイティブ産業の育成・国内外への情報発信および積極的な海外進出を業種横断的に進めていくという取り組み「クール・ジャパン」を推し進めており、注目されています。「クール」だから勝手に広まっていくだろうという野放しの態度ではなく(実際起きているのはそういうことなのですが)、しっかりと日本発信且つ日本に還元されるスキームを作っていくことで、「クール・ジャパン」が世界に誇れるクリエイティブ・コンテンツ産業として育っていってくれることを願ってやみません。

これからも、アメリカの日常生活で発見した「アメリカに上陸したJAPAN」をレポートしていきたいと思います!


※注 ターゲット(TARGET)とはWall Martに引き続く、全米小売業界第2のディスカウント百貨店チェーンです。家具、生活用品、文房具、食料品に至るまで(最近では生鮮食料品も充実)幅広い品ぞろえと良心的な価格、またデザインの良さに定評があり、私も学生時代から愛用しています。 

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