2012/01/20

レストランウィークinプロビデンス

プロビデンスでは、先週(1月15日)より約2週間にわたり、毎年恒例のレストランウィーク (Restaurant Week)が開催されています。

レストランウィークとは、市が主催し、市内の加盟レストランが期間限定でプリフィックスコース(3コース)をお手頃価格で提供する催しです。ニューヨークで行われるものが有名ですが、最近では日本(東京)でも同様の催しが始まったとか。市としては、観光の目玉として市外からもお客さんの呼び込みが期待でき、観光業および外食産業を支援するという狙いがあり、店側としては、お手頃価格で料理を提供することで、より多くの人にレストランに足を運んでもらえ、新規顧客開拓の機会となるといったメリットがあります。

どれぐらいお手頃かというと、ランチ(3コース)で1人あたり$14.95、ディナー(3コース)で1人あたり$29.95です。なお、この価格には飲み物代や税金、チップは含まれていません。
さらに、レストランによっては、"2 for 1"といったように、2人分を前述の1人分の値段(ランチ:$14.95 ディナー:$29.95)で楽しめる場合もあります。

私たちも、昨夜、早速このお得な"2 for 1"を提供しているレストランの1つ、"Brabo Brasserie"で食事をしてきました。こんなお店です↓


このレストランでは、サラダとメインコースをそれぞれ2~4つの選択肢の中から1つ選ぶことができ、何とワイン(ボトル)もついてきて、2人で$29.95!!リーズナブルです。
とはいえ、元々そんなに構えて入るような雰囲気の店でもないため、味も同様に平均的でした・・。

レストランウィークの本来の醍醐味は、普段なかなか気軽に試すことができないような高級?レストランで、リーズナブルなコースを堪能できることにあるといえます。

実は、プロビデンスは、実は遠くニューヨークやボストンからもフーディー("Foodie"=いわゆるグルメな人)が訪れる、隠れた美食スポットでもあります。

ニューヨークに拠点を置く旅行雑誌"Travel+Leisure"が毎年行っている"America's Favorite Cities調査"の2011年 Food/Drink/Restaurants部門は、読者投票の結果、Providenceが2位に選ばれたとか。
http://www.travelandleisure.com/americas-favorite-cities/2011/category/food-drink-restaurants

さて、中規模都市にも関わらず、なぜプロビデンスがフーディー達のメッカとなっているのでしょうか?
一説としては、近隣のジョンソン・ウェールズ大学が定評のあるシェフ養成コースを設置しており、卒業生がそのままプロビデンスに残り、レストランを開業する傾向があること。また、FidelityやProvidence Equity Partnerといったグローバルに展開する独立系資産運用企業がプロビデンスに拠点を置いており、食にうるさく且つお金に糸目をつけない金融関係者達のグルメ需要があることが理由としてあげられます。

このような需給バランスの上に、グルメシティ(?)プロビデンスが成り立っているようです。
もちろん、高級レストランのみならず、学生の街らしくリーズナブルで味も良くボリューム満点なハンバーガーの店や個性的なバーが立ち並ぶ界隈や、イタリアンマフィアOBが経営していると囁かれているイタリア語が飛び交う中で美味しいイタリアンを堪能できるレストラン街、移民の多いエリアではタイ料理、キューバ料理、レバノン料理など各国料理も楽しめます。まだ私は一度も行ったことがないのですが、日本人の夫婦が経営されている日本食レストランもあるのだそう!

プロビデンスのグルメ情報についても、また随時報告していきたいと思います。



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